合同会社 urokogumo は小さな会社です。メンバーは少ない一方で、案件・開発・運用・事務が同時に動きます。チャット、メール、共有ドライブ、タスク管理——入口は増え続けました。
集めるほど、見失う
情報を「ためる」こと自体は悪くありません。むしろ、残しておかないとあとで困います。
ただ、集めただけでは仕事は進みません。朝、どこから手を付けるか迷う時間が長くなる。昨日の続きがどこにあったか思い出すのにエネルギーを使う。気づけば午前中が「確認」で終わる——そんな日が続いていました。
小さな会社ほど、一人あたりの「見るべき場所」が多くなりがちです。全員が全部を見る必要はないのに、入口がバラバラだと、各自が自分なりに探し回ることになります。
毎朝の業務画面、という考え方
うちで試しているのは、毎朝ひとつの業務画面を開き、決めた順番で見るというシンプルなルールです。
- 今日やること(タスク)
- 期限や更新が近いもの
- 前日から持ち越した未読・未整理
- 社内からの依頼や相談
「全部のツールを巡回する」のではなく、業務の起点になる画面に情報を寄せます。詳細は元の場所に残してよい。大事なのは、朝の最初の15分で何を見るかが決まっていることです。
小さく始めた理由
最初から大きな基幹システムを作るつもりはありませんでした。小さな会社に必要なのは、
- 毎日使う
- 説明が短い
- 誰が見ても同じ順番で読める
という条件を満たす見方の型です。ツールを増やす前に、見る順番を決めました。
うまくいったこと
- 朝の立ち上がりが速くなった(「どこを見るか」で迷わない)
- 「見落とし」を共有の言葉で話せるようになった
- 情報の追加先が「とりあえずチャット」から「業務画面に載せる」に寄った
まだ課題
- 載せすぎると画面が太る(次の記事で「選ぶ」話につながる)
- 習慣化には時間がかかる
- 案件や役割によって見る範囲は違う
このシリーズについて
小さな会社のための情報整理——3本で、うちの試行を一般化して書きます。
- 本記事 … 毎朝何を見るか決める
- AIに任せきらない。拾う・選ぶ・反映する
- 通知は増やさない。ひとつの入口にまとめる
AI が全部を自動でやる話ではありません。人が仕事を進めるための、情報の置き方のメモです。